大将棋について記載のある書籍

『雑芸叢書. 第一』 著者:国書刊行会 編 1915年出版

上記書物は、国立国会図書館デジタルコレクションで内容がインターネット公開されていますので、誰でも閲覧可能です。

上記書物で将棋に関する記述は、国立国会図書館デジタルコレクションでいう「コマ番号」の109~131に記載されています。
内容としては、「将棋六種の図式」として、小将棋、中将棋、大将棋の他、六種類の将棋を紹介しています。

さて、注目すべき記述は、巻頭の「例言」がコマ番号9に記載されていますがその中に、「家光将軍の小将棋を好かれ、碁所と共に将棋所を寛永年中に立て官醫吉田宋怐の子宗桂を挙げしより、大中の将棋は廃れて小将棋のみ行わるることにはなれり」と記載されています。
そうすると、江戸の初期1600年頃から今の将棋が本流になっていったのが分かります。とはいえ、徳川家光の名前が出てくるとは驚きでした。彼が小将棋を好んで指していたので、そっちが主流になったと。(この書物によるとですが‥ただし、それが本当なら現代将棋において彼の功績はすごいですね。)